秋の天候と難聴:寒い季節の耳の健康管理
秋が深まり、最近は朝晩寒く感じる日が増えてきました。これからはどんどん寒くなり、体調を崩しやすい時期に突入します。難聴や耳鳴りをお持ちの方にとって、秋は特に耳のトラブルが多い季節でもあります。健康な方でも、一時的に聴力が影響を受ける可能性があります。秋を健康に乗り切るため、耳の健康を管理する方法を確認してみてください。
天候の変化によって耳が影響を受ける理由
なぜ耳は秋の寒さの影響を受けやすいのか、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。驚いたことに、その理由は脂肪にあります。体の他の部分とは異なり、耳には暖かく保つための脂肪層がないため、寒い室外にいる時耳が最も速く冷えるのです。寒さによる血流の悪化で生じる一般的な症状は、耳鳴り、耳垢の蓄積、むくみなどがあります。一部の人にとって、これらの症状はストレスを引き起こし、さらには痛みを伴う可能性がありますので注意が必要です。また、すでに難聴の症状がある方は悪化する恐れがあります。
アレルギー性鼻炎が聴覚に影響することも
アレルギー性鼻炎は春先のスギ花粉による花粉症が最も代表的ですが、イネ科(カモガヤ)、キク科(ブタクサ)などの花粉によって、秋に症状が出る患者さんも増加しています。アレルギー性鼻炎が悪化して鼻づまりの症状が強くなると、中耳の圧力を正常に保てず、鼓膜の振動に影響します。また花粉症での粘膜のむくみは鼻だけでなく、内耳に現れることもあり、耳のトラブルの原因となる可能性があります。アレルギー性鼻炎をお持ちの方に現れる可能性がある症状は、下記のとおりです。
- 一時的な聴覚障害
- 耳が詰まった感じまたは腫れ感
- 耳垢の増加
- 耳のかゆみや痛み
- くしゃみによる内耳の痛み
- 耳鳴り
- めまい
病気による影響
寒い時期は一般的に体調を崩しやすい時期で、暖かい季節に比べて風邪やインフルエンザなどの病気が増えます。風邪やインフルエンザのウイルスは、急性中耳炎を引き起こすこともあります。特に下記症状が数日以上続く場合は、注意が必要です。
- 耳の中の痛み
- 耳が詰まった感じまたは腫れ感
- 聴力低下
耳のトラブルがあったらまず耳鼻科へ
以上の症状が続く場合は、まずは耳鼻科を受診することをお勧めします。一部の症状は時間の経過とともに消えることもありますが、長期的な健康状態を維持するために医師の診断が大切です。
屋外での防寒と秋雨に耐える防水補聴器
耳の健康を保つため、寒い室外ではイヤーマフや帽子を使って耳を温かく保ちましょう。また、体を温める食事や十分な睡眠をとるなどして体調を整え、風邪の対策をしてください。
また、秋は意外に雨の多い季節です。難聴の方は、天気に影響されにくい補聴器を選択することで、雨の日でも気にせずに使え、不便を最低限にすることができます。また、帽子やイヤーマフの邪魔にならない形状の補聴器もあります。
シグニアの補聴器の多くは強力な防水性能を搭載しています。また様々な形状の補聴器を取り揃えていますので、補聴器の購入を考えている方は、ぜひシグニアの商品ラインナップを確認してみてください。