四六時中悩まされる耳鳴り、できればなりたくないですよね。
耳鳴りが発生する原因を知ることで、予防することができます。
耳鳴りの原因のひとつは、大きな音にさらされたことによるものです。例えば、大きな音がする機械のそばで長時間過ごしたり、大音量のコンサートに参加したり、ヘッドフォンやイヤフォンで大音量の音楽などを長時間聞いたり。すると聴力が損なわれ、結果耳鳴りがするようになります。
耳せんやイヤマフなどで保護していたとしても、聴力を喪失してしまったり、耳鳴りを発症したりすることがあります。
耳あなの中に耳垢が詰まることによっても、耳鳴りが発生することがあります。これは一時的なもので、耳垢を取り除けば解決する場合がほとんどです。
耳垢が原因の場合は、自分で取ろうと思わずに、必ず耳鼻咽喉科に行ってください。耳あなを塞ぐほどの耳垢は、自分で取ろうとすると耳を傷つけてしまうことも。その場合、難聴や耳鳴りが本格的に始まってしまうことにもなりかねません。
顎関節(がくかんせつ)とは、頭の骨と下顎の骨を繋いでいる部分のことで、耳あなのそばにあります。顔面や首の怪我などが原因でこの部分に異常が発生すると、不快感や痛みが生じます。また、耳に近い位置にあるために、耳鳴りの原因となることもあります。
これを治療するためには、まず耳鼻咽喉科に相談してください。場合によっては歯科で治療することもあります。
特定の薬(抗うつ剤、一部の抗生物質、アスピリンなど)は、一部の人に耳鳴りを引き起こすことがあります。これらの薬を定期的に服用して耳鳴りがするのならば、薬が原因の耳鳴りかもしれません。また、高血圧、耳硬化症、糖尿病、アレルギーなどの病気も、耳鳴りの原因となることがあります。
耳鳴りがする場合は耳鼻咽喉科の医師への相談をお勧めしますが、その際に服薬している薬や、治療している病気についても伝えてください。また、その薬を処方してもらっている医師にも相談してください。
耳鳴りとは、実際には存在しない音が聞こえる症状です。片耳だけの場合、両耳の場合があります。聞こえる音には様々な高さや大きさがあります。長く続く場合もあれば、一時的なものですぐに消える場合もあります。
耳鳴りが続くと、仕事や会話がしづらくなる可能性があります。耳鳴りが気になって、イライラしたり、不安を感じたりすることがあります。その状態が続くと、睡眠障害や恐怖感、ふさぎ込みに発展してしまうこともあります。
耳鳴りの原因が難聴である場合、補聴器を装用することで改善する可能性はあります。また、補聴器に搭載されている耳鳴り治療機能を使用して治療することもできます。ですが、どのような場合でも耳鼻咽喉科の医師が耳鳴りの原因を判断し、対処法を選択しますので、まずは耳鼻咽喉科の医師に相談してください。尚、補聴器に搭載されている耳鳴り治療機能は医師だけが操作できます。
耳鳴りの原因や症状に応じて、様々な治療法があります。日々の行動を変化させる、リラクゼーション法、薬物療法、音響療法などです。どの治療法が適しているのかは医師が判断しますので、耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。
耳鳴りの原因特定と対処法選定は医師が行います。どの耳鳴りにも効果的な対処法はありませんが、次のような行為が効果がある場合があります。
大きな音を避ける、ストレスや悩みごとを減らす、エクササイズをするなどして体を動かす、睡眠の質を上げる、アルコールやカフェインをとりすぎないようにする、です。