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耳鳴りは治療できるの?

多くの人が耳鳴りを煩わしい、邪魔、苦痛だと感じています。耳の中で音が鳴り続けていたら、誰だっていい気分はしないですよね。不快な耳鳴りを解消する方法はあるのでしょうか? 今回は耳鳴りの治療や対処法についてお伝えします。

耳鳴りを患っている人の多くが、考えることや眠り、集中が妨げられ、静寂を楽しめないと感じているようです。耳鳴りを治療せずにそのままにしておくと、悪化した耳鳴りがさらに生活を乱し、イライラしたり、不眠を誘発したり、鬱の原因になったという人までいます。

耳鳴りに悩む人が多いため、耳鳴りの解消や緩和の方法について世界中で研究が進められています。しかし、耳鳴りに正しく対処するには、まずはご自身の症状がどういうものなのかを理解することが大切です。耳鳴りに悩んでいる、あるいはご家族や知人が耳鳴りで悩んでいるという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

 

耳鳴りとは?

耳鳴りには、いくつかのタイプがあります。その多くは耳の中で「キーン」という音が聞こえるものですが、「ビー」という高い音、「シュー」という音、低いうなり声のような音が聞こえる人もいます。音の高さや聞こえ方は人によって違い、音の大きさや強さもまちまちですが、常に聞こえるのが一般的です。

耳鳴りがあまり気にならない人もいれば、音楽や何かしらの音がなければ眠れなかったり、何かに集中することすらできない人もいます。耳鳴りが大きければ大きいほど静寂が苦痛になる人や、極端な症例では、耳鳴りが他の音をかき消し、他人との会話すら難しくなる人もいます。

しかし耳鳴りそれ自体は病気ではありません。一般的に、難聴や循環系の障害といった病気を抱えた人に現れる症状の一つです。耳や耳道のけがによって生じることもあります。つまり、なぜ耳鳴りが起きているのか、その理由を明らかにしなければ正しい治療法を選ぶことができません。

 【耳鳴りの種類について詳しくはこちら

耳鳴りの原因、もっとも多いのは難聴

耳鳴りの原因としてもっとも一般的なのは難聴です。耳鳴りと難聴との関係をみると、耳鳴りがある方の約90%に何らかの難聴がみられるそうです。

医師に自覚的な耳鳴りと診断された場合は、難聴を患っている可能性が高いでしょう。しかし、他覚的(第三者に音が聞こえる耳鳴り)と診断された場合は、循環系の問題によることが少なくありません。まれに腫瘍、耳垢による栓塞、耳の外傷、顎関節症、その他の血液疾患が原因になることもあるので、まずは医師による診断を受けることをお勧めします。

耳鳴と耳垢の意外な関係とは?詳細はこちら

耳鳴りの対処法は原因によって異なります。薬や耳の外傷による耳鳴りの場合は、いずれ解消されるはずですし、顎関節症に起因する耳鳴りの場合は、顎関節症の治療によって改善する場合があります。

では、耳鳴りの一番の原因とされる難聴による耳鳴りの場合、どのような治療の選択肢があるのでしょうか。

 

耳鳴りの完全な治療法はある?

残念ですが医療が発達した現代でも耳鳴りを確実に解消する治療法はありません。確実な治療法がないという事実にがっかりされるかもしれませんが、決して放置せずに対処しましょう。

また、耳鳴りは放置すると悪化する場合があります。早期に診断を受け、特に耳の健康に影響を与える大きな音を聞く機会が多いなら、治療だけでなく、大きな音を聞かずに済むような予防策を考えてください。早期の対策は、悪化を防ぐだけでなく、耳鳴りに伴うイライラや不安の緩和にも役立ちます。

 

耳鳴りに別れを告げるには?

耳鳴りを確実に解消する方法はありませんが、補聴器、耳鳴り治療器というソリューションを活用することで、耳鳴り患者の多くが一定の満足を得ています。

難聴が耳鳴りの原因の場合は、「補聴器」が最善の策かもしれません。補聴器によって聞こえが改善され、耳鳴りも軽くなる場合があります。周囲の音がよく聞こえるようになることで、耳鳴りがかき消されるためです。

話したり、何かに耳を傾けたりしていないときにノイズで耳鳴りを消す「耳鳴り治療器」もあります。耳鳴り治療器が小さなホワイトノイズ(ザーという音)などを出すことで、耳の中で鳴っている音から注意を逸らすことができるのです。耳鳴り治療機能を搭載している補聴器もあります。シグニア補聴器の現在販売中の器種はほとんど、耳鳴り治療機能(TRT)を搭載しています。ただし、耳鳴りの診断とこの機能の使用は医者が判断しますので、まず先に耳鼻咽喉科の先生にご相談ください。



耳鳴り治療器が役立つかもしれないと思ったら、まずは身近な音で耳鳴りがかき消されるかどうか試してみてください。例えば蛇口から水を出して、耳を近づけてみましょう。水の音で耳鳴りが消える場合は、これらの機器が有効な可能性があります。

どんな音が聞こえにくいのかすら気付いていない人もいるので、まずは医師の診断を受けましょう。補聴器や耳鳴り治療器の選び方を知りたい方は、ぜひ医療機関にご相談ください。

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